⽔分を含んだ⾷品や⾷品原料を、-25℃から-30℃程度で凍結し、さらに減圧して真空状態で⽔分を昇華させて乾燥させる製法。
(⽔は圧⼒が低い状態だと温度にかかわらず気体となるので、⾷品が凍っている状態で⼗分に圧⼒を下げると、⾷品中の⽔分が、固体[氷]から直接気体[⽔蒸気]に変化して、⾷品の表⾯から外部へ逃げていく。)
この「昇華」作用現象によって⾷品中の⽔分だけを簡単に取り除くことができ、乾燥させることが出来る。
乾燥による収縮や⻲裂などの形態変化が少ない。
ビタミンなどの栄養成分や⾵味の変化が少ない。
製品は、多孔質で⽔や熱湯が浸⼊しやすいので、復元性・ 溶解性が良い。
低⽔分であるため軽く、輸送性が⾼い、酵素や微⽣物の作⽤が抑制され、常温で⻑期保存ができる。(軽量・小型、コンパクトで便利商品。)
緊急時には⽔を加えないまま、直接喫⾷も可能。
他の乾燥⾷品技術に⽐べ設備投資やエネルギーコストが⼤きい。
調理には⼀定量の清潔な⽔(お湯)が必要となる。
多孔質で表⾯積が⼤きいので、空気にさらされると酸化が進み易く、周囲の湿気も吸い易い。(密閉保存の必要性)
製造時に、素材中の病原体をすべて死滅させることができない。(低温度処理乾燥、真空条件下で38℃-48℃)
※2016年にはフリーズドライのイチゴが原因で、アメリカではA型肝炎が流⾏した事例がある。
昭和53年(1978年)4月、ブランケネーゼ株式会社従業時に、フリーズドライ製法技術を駆使して、山の芋を粉末化に成功し、「山いもパウダー」の商標名で、日本で最初に、スーパーや百貨店・量販店の店頭で新発売。
①山芋入りお好み焼き粉・たこ焼き粉
従来にはなかったデザインでの一般消費者向け商品の開発。○○用と用途を限定したことが、お客様の応用に繋がった。
▲ 山いも入りお好み焼粉・たこ焼粉の裏表デザイン
②山芋つなぎの、山芋入りそば・うどんの創作支援
③山芋つなぎの、えびせんべい、豆せんべい等の焼き菓子の創作支援
④山芋を原料とした、和菓子(かるかんまんじゅう、薯蕷まんじゅう)の創作支援
⑤冷凍「すりおろし山の芋」の開発から、コンビニ用の「とろろそば弁当」への路を拓き、「ネバネバクッキング」の先駆けを果たし、居酒屋メニュー として「山いもステーキ」を提案
⑥フリーズドライ製法の「固形化ブロック成型商品」の味噌汁
⑦ディスプレイ用ボール箱とカレンダー商材の開発
⑧踊る!たこ焼器の開発
食品
一般食品
業務用食品
酵素食品(麹・鮒ずし・キムチ・クラフトビール・小規模・みりん)
健康食品
アウトドア―食品(登山、BBQ)
災害時・非常時用の備蓄食品
軍需用食品(自衛隊の携行食品)
宇宙用食品・南極越冬隊員用食品
食品以外の用途
医薬品
工業用製品
半導体の乾燥
保存を目的
古文書保存、発掘遺跡物の保存
精子保存
遺体保存
フリーズドライを題材にした小説、マスコミ案件
Effective use and value adding of waste agricultural and marine products
imperfect vegetables: leaf, stem, root , potato, mushroom
imperfect fruit :citrus, Kabosu, Sudachi, lemon, etc.
Imperfect seafood : grilled eel and grilled conger eel, Seaweed etc.
日本国内及び海外の発展途上国に於ける「食品製造業、食品流通業」等々に於いて付加価値化を目的とした、フリーズドライ製造設備導入希望の顧客、もしくは新製品開発模索企業等々。
1950年代後半から、軍⽤の携⾏⾷(レーション)の軽量化を⽬的に本格的な研究が開される。それまでは、⾷品を乾燥・軽量化させるためには熱⾵乾燥や加熱濃縮などの⽅法が主流で、これは元の⾵味や栄養素を⾮常に損なうものであった。
⽇本ではさけ茶づけ(永⾕園・1970年)、カップヌードル(⽇清⾷品・1971年)の具として⽤いられたことがキッカケで認知された。現在ではインスタントコーヒーやカップラーメンなどのインスタント⾷品を始め、宇宙⾷や⾮常⾷・備蓄食、登⼭などのアウトドア⽤の⾷料、軍隊などの携行食として広く⽤いられている。
イーベルスベルク株式会社